例の小冊子は毎夏・毎冬の風物詩であり、私の楽しみ
昔は書店でアホほど小説を購入していたわけですが、そんな私が作家の本と共に楽しみにしていたのは夏・冬に書棚に設置される販促物の<小説紹介冊子>でした。
集英社のナツイチ&ふゆイチ、新潮文庫の100冊(Yonda?とか)、角川のカドフェスなどなど各出版社が売り出したい本をまとめているものです。必ずこれが出ると全て持ち帰って、ニヤニヤしながら読んでいました。私はジャケ買いの鬼ですが、実際に小説の内容も紹介してくれるこの便利な冊子のお陰で、面白い本を買うその精度も高められたのです。
最近はめっきり実物の本を買わなくなり、kindle本ばかり買っていて、書店にも殆ど足が向かなくなってしまいました。確かに紙の本を沢山持つことは所有欲を満たすのだけど、ついに物理的スペースが追いつかなくなり、それらの本をどうするか……引越しも重なって、ついに爆発した私は、全ての書籍を実家の倉庫に送り込んでしまいました。
ただ、本を読むという行為自体は好きですし、昨今便利な電子書籍も普及し始めましたので文明の利器に頼り切りになっているのですが、電子書籍って書店で本を選ぶほどにジャケ買いが難しくなっているんですよね、特に小説はね。試し読みも出来るけど、レスポンスがそこまで良いものでもないし「あー、小冊子見たいのがあったらなぁ」って本屋に行けばいいだけなんですけど、kindle本でも無料の小冊子が出ているのをご存知でしょうか。
kindleで読める小説紹介冊子について
色々とあるんですけど、まぁーこれが探すの大変なんですよね。特設ページ作って欲しいとも思いますが、そもそも無料ですしお金にならないものなので難しそうです。ただ、独自で調べてみて結構な数が見付かりましたので、こちらにまとめてみようと思います。せっかくですから情報の共有をして、皆様にも読んで頂けたらと。
私の調べ方が悪いと思いますので、当然に全ては網羅出来ていないです。もしも「他にもある」「抜けてんぞ」ってのがあれば、コメントでもブコメでも頂ければ、勝手に私は喜びます。
Amazonの紹介冊子
初っ端から脱線してしまいますが、Amazonのオールタイムベスト冊子です。こちらも無料冊子となります。
集英社の紹介冊子

ふゆイチ 紅白対抗文庫合戦(ふゆイチGuide2015-2016小冊子電子版) (集英社文庫編集部)
- 作者: 集英社文庫編集部
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: Kindle版
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ふゆイチ 文庫七福神(ふゆイチGuide2016-2017小冊子電子版) (集英社文庫)
- 作者: 集英社文庫編集部
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: Kindle版
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集英社電子書籍ガイド2014‐2015 文芸単行本編 (集英社文芸単行本)
- 作者: 集英社デジタル出版室
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/01/30
- メディア: Kindle版
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集英社電子書籍ガイド2014‐2015 コバルト文庫編 (集英社コバルト文庫)
- 作者: 集英社デジタル出版室
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/03/27
- メディア: Kindle版
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集英社電子書籍ガイド2014‐2015 シフォン文庫編 (集英社シフォン文庫)
- 作者: 集英社デジタル出版室編,蒼井ルリ乃,あまおう紅,杏奈,伊郷ルウ,花衣沙久羅,木ノ咲もか,京極れな,琴見れい,斎王ことり,笹田芽生,しらせはる,涼原カンナ,仁賀奈,葉月エリカ,春秋子,ハルノヤヨイ,みかづき紅月,水島忍,ゆきの飛鷹,柚原テイル,立夏さとみ,わかつきひかる,織田ちさき
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/12/26
- メディア: Kindle版
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ふゆイチはあるのに、ナツイチがなかった謎……ただ、私のkindleにはナツイチの2016年版のは入ってるんですよね諸事情で消えたか。それから、電子書籍ガイドについてはどういうわけか2014-2015しかない。もっとやってくれたら良いんですけど。残念ですね。
講談社の紹介冊子
講談社ってこういうの好きそうなイメージが勝手にあったのですが、少なかった。見付けられなかった? ちなみに、講談社タイガの試し読み冊子があったはずなのですが、ページが存在しなくなってました。
新潮社の紹介冊子
意外と豊富な新潮社。ただ、本来欲しかった<新潮文庫の100冊>はありません。私のkindleには何故か新潮文庫の100冊2015が入ってるのですが……これもナツイチと同じでAmazonから消えてしまってます。
文藝春秋の紹介冊子
安定の文藝春秋です。このまま2017年以降もリリースして頂きたいですね。
その他の紹介冊子(小説以外も)

PHP研究所電子書籍ベスト100 2015上半期 PHP電子
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PHP研究所電子書籍ベスト100 2015下半期 PHP電子
- 作者: PHP研究所
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2015/12/11
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他にも、ベスト100とかで検索したら色々と出て来ていましたので、なんとなくまとめておきます。
小冊子が消えてしまうのは大人の事情?
今日久々に調べてみましたが、案外と消えているようです。本当は過去分も含めてアップロードして頂きたいものなのですが、先述した通りメリットが薄そうなので出版社の腰が重いのでしょう。また、こういったキャンペーン冊子は販促として生モノであるという認識が強いのも起因しているのではないかと考えられます。毎年、出版社によって販売促進をしたい小説は異なるでしょうし、売れ行きが悪くて絶版となってしまっているものもあるかも知れません。電子書籍であろうと、冊子として紹介してしまっているからには、読者が購入出来るような状態としておかなければならない、という意味合いもあるかも知れません。
また、あくまでも紹介している小冊子は紙の本を紹介したものですから、電子書籍として残しておくことによって消費者が「電子書籍で買えるんだ!」と勘違いしてしまってもいけません。電子化に否定的な作家はまだまだ多く存在しますから、そういった方々の本を掲載しているのであれば、あらぬ誤解を招いてしまう可能性もゼロではありませんね。なんとも難しいお話です。
個人的には過去分もまとめて出して頂きたいので、歴史的な資料だと思ってますから、出版社の方々には是非とも頑張ってやって頂きたいと思います(←無責任発言ですが)。