ブレイドイーグルが欲しかったのです
絶賛! 配信中の『TERRA BATTLE(テラバトル)』ですが、かくいう私もハマっておりまして、ほぼ課金コンテンツに近い『ファミ通App アンドロイド』を買ったのだよ。ははは。
お目当ての<ブレイドイーグル>のIDもゲットしまして、ウハウハしていたわけなのですが、思いの外、本誌に掲載されていた『緊急巻頭対談 テラバトルとパズドラが出会う 坂口博信氏×山本大介氏』が面白かったので、書いておきます。
実は、テラバトルの坂口さんとパズドラの山本さんは、少なからず親交があったようで、ビール酌み交わしながら(高級そうな)お新香を頬張りつつ、お互いの配信しているゲームについて語り合っていたのでした。なんと、彼らの対談は1年振り! ゲーム談義に花が咲くってもんです。
坂口さん『パズル&ドラゴンズ』にハマっていたの巻
「スマートフォンゲームを作りたいなー」と考えていた坂口氏がファミ通の林氏に薦められて『パズドラ』をプレイしたところ、これがメチャクチャ面白かったらしいです。2年くらい前の段階で、坂口氏のパズドラランクが140と記載がありましたから、今ではランク300くらいになっているのではないでしょうか? 私も、2年くらい前は、パズドラに劇的にハマっていた時期で、ランク200くらいでした。なんだか、モンスターが増え過ぎて収拾が付かなくなって辞めた記憶もあるけど……それでも、パズドラのゲームアプリっていうのは非常に優れたゲームバランスを保っておりました。プレイヤーの工夫で強敵と戦い続けることが出来るってのは、ゲームとして優れております。モンスターのバリエーションも豊富で、ガチャが楽しい物語(ストーリー)……ガチャで切り開く物語(ストーリー)……、非常に胸が躍っておりました。
坂口氏が仰っていた中で印象的だったのは、パズドラに対しての評価「このゲームは密度が凄いぞ……!」というところです。
やはりゲーム屋だからか、<アプリの内部データがとんでもない>という所に強い印象と共感を持ったようですが、これは、坂口氏自身のゲーム好きの本性が現れた一幕と言えるのではないでしょうか? データの密度が濃いゲームに惹かれるというのは、ライトユーザーには分からない境地ですが、凡人に分からぬ部分だからこそ、影から支える縁の下の力持ち的なデータ密度が、これまでのパズドラ隆盛を保って来た、ひとつの由縁となるのではないでしょうかね。ライトユーザーとしても、目から鱗が落ちる気分でした。
「なるほどー、データ密度か! なるほど!」と。
テラバトルとパズドラのコラボが実現する!?
以下、引用です。
坂口 ツイッターで山本さんが「1000万ダウンロードに達したらコラボしましょう!」って言うので、返したんですよ。「100万に引き下げてほしい!」って。
――あはは!!
坂口 そうしたら、本日(2014年10月30日)ちょうど、100万に達しましたからね!!
山本 ああ、そうだ! おめでとうございます!
坂口 なので傍から見たらこの会合は、パズドラとテラバトルのコラボを詰める密会と思われてもしかたないですよね!
一同 (爆笑)
私がスマホゲームで素晴らしいと思うところは、このコラボレーションの容易さもひとつ、挙げられます。
ガンホーはガンホーブランドで、内々のコラボレーションも果たしながら、様々なゲームやアニメ・政令都市なんかとコラボを果たしまくっているわけじゃないですか? そのそれぞれがゲーム性に影響してもおかしくないところで、しかし、パズドラはパズドラとしての品格を保ちながら企画を推し進めている。これって、なかなか難しいことだと思うんですよね。『Angry Birds』や『Clash of Clans』なんかとコラボした時なんて「世界観大丈夫か!?」と思ったけど、何とか上手にやっていって、感心した覚えもありますし、その辺は山本プロデューサーの手腕たるや空恐ろしいものがあります。
このゲーム談義の中で出たテラバトルとパズドラのコラボに関しても、(それが実現するかどうかは別として)良い結果が出ることを望んでやまないのですが、もしそうなるのであれば、テラバトルは非常に世界観が確立されているわけですから、登場するキャラクターのデザインなんかには気を遣って欲しいなぁ、なんて1プレーヤーは思ったりします。
まあ、勝手な言い分なんだけど!
スマートフォンゲームの目に見える評価は、クリエイターのやる気に繋がるのではないか?
スマホゲームって、これまでのコンシューマゲームと違って、ダウンロード数ってもので評価が目に見えて伝わります。コンシューマの頃と違って、漠然と「どれだけの本数が売れたか?」ってのではなくて、リアルタイムで、どれだけの人がダウンロードしたかってのが分かるわけですよね。それって、凄いことなんですよ。「沢山ダウンロードされているゲームは当然、面白いんだろうなぁ」と私は思いますし、クリエイター側も、沢山ダウンロードされれば、それだけ多数のユーザーが参戦していることが容易に把握出来る。それがモチベーションに繋がるだろうし「どうやって、この沢山のユーザーを楽しませるか?」に思考を巡らせるチャンスになるのだろうと思います。
AndroidもiOSにも言えることですが、ここで文句を書かせて貰うと「無料で楽しめるゲームに文句言い過ぎだろ!」ってのがあります。いや、確かに中には課金を前提としたシステムを構築しているゲームなのに、異常にゲームバランスが悪いものがあったり、やる気がない運営であることが、まざまざまざーと見えるサードパーティも存在します。しかし、こうしたパズドラやテラバトルのような気概を持ったゲームブランドが作り上げる(それも、プレイヤーと共に進化する)内容において、馬鹿みたいな文句を言いまくっていても、意味ないだろ!? なんて、思ったりする瞬間が、レビューを眺めている時に訪れます。もう少し、長い目で、発展途上のゲームを見詰める心の広さも、スマホゲーム全盛の今は、求められているのではないかと考えております。
今の時代、ゲームは楽しむだけではなくて、我々、ゲーマーの手で育てる時代がやって来ている。私はそう思いますね。
ゲームへの熱い思い「おもしろければ売れる」
――『テラバトル』を作るうえで、パズドラに影響された部分はかなりあるんですか?
坂口 もちろん! 操作方法はパズドラライク……というか<パズドラそのもの>ですしね(きっぱり)。あと、スマホを縦で使うとか、ゲームのテンポとか……。いろいろ悩んでいたところで山本さんにお会いして、「縦持ちがすごく重要です!」と聞いた瞬間、それまで書いていた企画書を全て捨てました。
山本 ええ!? ホントですか!?
この辺りの潔さ、これはまさに坂口博信氏だから出来ることなんじゃないかと思います。本当に面白いゲームを作るための探求心に従って、それまでに構築していたものを全て捨て去る! ああ、命掛けです! 横向きに設計していたゲームを縦向きに直す、なんて根本からの全てを捨て去ることに同義であります。だからこそ、『テラバトル』はゲーマーにも評価されて早い段階で100万ダウンロードにも達したのだなぁ、と私は非常に感慨深い。
描かれている世界は、まだ発展途上です。これから『テラバトル』も『パズドラ』も、それぞれが成長して、もっともっと面白い世界を見せてくれるはず。
まだ、私もそれらに付いていきたい! そう感じさせる両氏のゲーム談義でした。