読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

没個性テーマパーク:EXTRA

Wait a minute, wait a minute. You ain't heard nothin' yet!

金曜ロードSHOW! ルパン三世と関わらない時、あの漢は何をしているのか? 鈴木亮平主演『銭形警部』を鑑賞しました《評価・感想・レビュー》

銭形警部ってやっぱりカッコいいぜ!

 今回の放送は公式でも謳われている通り“ドラマ”らしいですね。昨年、製作が発表された際に、主演の銭形幸一役は誰がやるんだ? って誰しもが思ったはずですが、鈴木亮平が演じるってことで、私はホッと胸を撫で下ろした記憶があります。鈴木亮平なら大丈夫だ! 最近、漫画・アニメの実写化などで彼はとても重宝されつつありますよね。『俺物語!!』『HK 変態仮面』『TOKYO TRIBE』『彼岸島 デラックス』など。どれでもそうでしたが、そつなくこなしてくれるカメレオン俳優*1として、非常に稀有な存在かと。そんなわけで、今日の放送も非常に楽しみにしておりました。仕事も定時で切り上げて走って帰ってくるくらいに。我ながら子どもか。

 以下、本作のネタバレに繋がる内容がございますので未視聴の方はご注意ください。

www.ntv.co.jp

あらすじ

 ある美術館から名画が盗まれた! それは、警備員たちが花火に見惚れている一瞬の隙を突く、とても鮮やかな手口だった。犯行現場にはルパン三世からのメッセージが残されており、ついでに警備員の死体が残されていた! ルパン三世が人を殺した!? 早速、捜査会議を開き意気軒昂とする刑事たちだったが、そこにルパン三世逮捕に命を掛ける警視庁国際捜査課の銭形幸一(鈴木亮平)が現れる。銭形は、ルパンが人を殺すわけがない! と断言し、警視庁捜査一課の夏希(前田敦子)、国木田(三浦貴大)とともに独自の捜査を開始する。銭形の操作は足で稼ぐ、まさにドサ回りのような手法だったが、着実に犯人を追い詰めていくのであった。
 さらに銭形の受難は続く、警視庁操作一課に謎の人形と犯行予告状が届く、そして、Mr.Questionという謎の人物から電話があり「警察と知恵比べがしたい」といい不敵な笑い声を上げる。そして続けざまに巻き起こる爆発事件、銭形警部は真犯人を突き止めることが出来るのだろうか。


金曜ロードSHOW!「銭形警部」2月10日(金)よる9時放送 ルパン三世でおなじみ、あの銭形警部がドラマになった! 美術館から名画が盗まれ、「お宝はいただいた」という謎のメッセージが!

まさに導入部という印象もあり

 今回のドラマは銭形プロジェクトというシリーズ展開の第1作目(他はWOWOWとHuluで放送)ということで「導入部やなぁ」という印象はあった。悪い意味でなく、ストーリーが単純化*2されていたので、純粋に各々のキャラクター性を楽しむことが出来た気がします。特に鈴木亮平については「こだわってるなー、キャラ作り考えたんだろなー」という感じに、彼の思いが伝わって来ましたね。例えば声音が分かりやすい部分でしたが、銭形警部らしい動作も光っていました。ガニ股で走ったり「うーわー!」と唸り声を上げたり、良かったですね。眼光も鋭くてカッコ良かったです。

 さて、他の脇を固める俳優陣ですが、豪華な面々が揃ってましたね。山ちゃんこと山寺宏一が出演しててぶっ飛び役やってたのも良かったですが、上川隆也の役どころにもびっくり、それぞれイロモノ役でしたが、アニメっぽさも感じて良かったですね。ルパン三世シリーズでの典型的な悪役感が出ていました。警視庁の面子では渡辺いっけいと袴田吉彦が抜群の安定感を見せており、いわゆる刑事物の“なんか釈然としない主人公をこき下ろす嫌味な刑事役”をしっかりと演じていました。

爆弾:爆発ってスタンダードなのか

 これは前々から感じていた疑問です──今回の『銭形警部』もそうだし、春の定番『名探偵コナン』シリーズもそうなんだけど、事件・犯行予告・警察・爆発! これって、スタンダードなんでしょうか? 爆弾の爆発。爆弾が使われる犯行って現実世界だとテロくらいしか思い付かないのですが、虚構だとアリアリですよね。ここで爆弾が使用される有用性についても考えたいのですが、一つは<無差別である(無辜の市民が対象となる)>ことと<犯行予告が出ている場合、未然に突き止めれば救いがある>こと、<時限爆弾であることが多いので、ギリギリで止めればドキドキハラハラの演出が出来る>なんて部分で、短い尺の刑事物だと手っ取り早く視聴者を引きずり込めて感情移入を促すことが可能だから重宝される、ということなのかな? 今、何となく徒然考えてそういう結論になりましたが、実際はどうなんでしょう。そういえば『相棒』シリーズでも事件の題材に爆弾が使われていることが多いですよね。芸術は爆発しかり、刑事物は爆発なのか?

 ただ、どのパターンでも結局は爆発してしまうことが多くて、そこからどう危機的な状況を脱するか、ということが描き方として重要となっているのかも知れません。安易に爆発に頼るのは問題だと捉える方もいるかも知れませんが、ハリウッドもそうだし、爆弾って虚構世界では重要な舞台装置なのかもと結論付けておきます。

 今回のドラマを観て、改めてアニメシリーズの『ルパン三世』も観たくなりました。

ルパン三世は登場するのだろうか?

 今回のドラマではルパン三世の出番は“声”しかありませんでしたが、今後のシリーズの中で登場する可能性はあるのでしょうかね? そもそも、コンセプトとして<ルパン三世を追っていない時の銭形警部は何をしているのか>があると思うので、安易にルパンを出すことも出来ない気がしますが、今日のテレビ放送の視聴率が良くて、WOWOWやHuluの方も成功したら連続ドラマになる可能性もあるだろうし、そうなればルパン三世が出てもおかしくないですよね。ルパン三世といえば、2014年の映画では小栗旬が演じてましたが、あの時は銭形警部を浅野忠信が演じてましたので、違う世界線の話として別のルパン三世が人選されるのでしょうね。出演料も掛かっちゃうだろうし。

 ともなれば、やはりステレオタイプだといわれるかも知れませんが、大泉洋を抜擢して頂きたいと思います。他の俳優も考えてみましたが、やっぱりあの飄々とした印象を持ったキャラクターを演じるのであれば彼しかいないだろうと思いますので。

*1:太ったり痩せたりも出来る

*2:複雑に入り組んでないということです。

© 2014-2017 kikinight All Rights Reserved.