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没個性テーマパーク:EXTRA

Wait a minute, wait a minute. You ain't heard nothin' yet!

ゴミ袋に名前を書くことは素直に衝撃を受けた

地域差なんでしょうけど

 昔、世の中はゴミ袋が無料だったのです*1が、それが有料になった時でさえ「ゴミ袋にお金を掛けなきゃいけないんや!」ということ自体に、大きなショックを受けたのだけど、最近、引越し先で<ゴミ袋には名前を書くんや!>ってことが発覚し、また驚愕している。ゴミを入れた袋に物理的に名前を書き辛いってこともあるのだけど、ゴミ袋に名前を書くことって当然ながらその中身や収集場所への出し方にさらなる大きな責任を伴うようになる。カップ麺やレトルト食品ばかりを捨ててたら、不健康な人間だと思われるだろうし、燃えるゴミに間違って空き缶を混ぜたら「○○さんへ、ゴミの出し方が間違ってます」と名指しで自宅に文書が投函されるかも知れない。名前と私が紐付いているので、名前と私を切り離したいのだけど、名前と私を切り離すことは無理だろうから、郷に入っては郷に従えの精神で長い物に巻かれていき「まあ、そんなもんなんだろう」と気軽に考えた方が心持ちは軽くなる。ただ、ちょっと衝撃を受けたことは受けたこととして確かなる事実なのだ。都会と田舎で格差はあるのかも知れないけど、目の前に広がっている現実・事実。これは揺るがなくて、しばらくはゴミ袋に名前を書き続ける日々がいつまでか続くのだろう。

 日本に秘密国家警察がいなくて良かった

 さて、ゴミ袋に名前を書いて捨てるのはプライバシーが! と叫ぶ人もいるかも知れない。確かにゴミってのはプライバシーの塊なのだ。破いて捨てるけどレシートとか受領証とか宅急便の伝票とかも捨てるし、先にも書いた通り食生活の在り方も表出するし、私の生活をこと細かに推測される可能性はある。調べれば、だが。私のような人間に興味を抱く者はそうそういないだろうけど、これがグラビアモデルみたいな美女だったら、良からぬことを考える人間もいるだろうし、そう考えると結構怖い。そんなの偽名書いとけよって話になるかも知れないが、ただ、正直な人だったら本名をフルネームで書くだろうし、名字も名前も書かれていたら、ネットで検索で簡単にFacebookとか発見出来るかも知れない。なんだかもう不特定多数の見えるところにプライバシーの塊と名前を置き去りにしてしまうことってある種ディストピア的だ。ジョージ・オーウェルだ! フィリップ・K・ディックだ! 意外とステレオタイプなことを書いてしまったが、こういったことが管理社会へと進むための第一歩になるのかも知れない。

住所も書く地域があるらしい

 ちょっと気になったので調べてみたら、ゴミ袋に名前どころか所属自治会や住所まで書かなければならない地域もあるそうだ。電話番号はさすがにないのか? ただ、住所まで書いたら電話番号書くのも変わらんな、致命的という点では。名前と住所がゴミ袋に書いてあるなら、その地域を練り歩けば名簿屋が稼げそうだ。ローコストで個人情報収集が出来るからね。実際にやっている人がいないことを願うばかり。ただ、今回こうして「私は衝撃を受けました」ということをあくまで好意的に書いているのだけど、昔から対象地域に住んでいる人たちにとっては当たり前の話で「そんなの普通じゃーん」なんだろうな。だから、名前や住所が書いていなければ「マナー違反! モラルもルールも違反!」という風になるのだろう。んー、実際の話、この手順を踏むことによって、どのような利点があるのだろう? 先に書いた通り、ゴミ出しルールを守らない人に注意が出来る……あとは、その地域の住民であることを証明出来る? くらいしか思いつかないな、しかし、ルールを守らない人間がそもそも名前を書くというルールを守るのだろうか? ルールを守らない人間だったら、そもそもルールに従わないだろうし、そういったルールがあること自体に気が付かないのではないか。こうして意味を考えてしまうと本当に意味があったとしてもなかったとしても、いわゆる形骸化がされていても、最終的な答え合わせが出来ないので、今回はここまでとしたい。

*1:今も無料の地域はあるようだけど。

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