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没個性テーマパーク:EXTRA

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きれいなブルース・ウィリスを少しだけ堪能出来る『サロゲート』を観ました《評価・感想・レビュー》

ちょっと前の映画かと思っていたんだけど

 最近、時間が経つのが早いのもあるのですが、今回取り上げている『サロゲート』も個人的には「お、3〜4年前の映画だっけ? なんか近未来的なやつだっけかな」くらいの印象しかなく、よくよく調べてみると2010年の映画で6年前! 小学生なら中学生になってるよ。つい最近かと思ってたけど、つい最近ってのが年を取ると滅茶苦茶アバウトになってくる。ついこの間……ってのが10年前なんてザラだ。ついこの前が15年前だったり。光陰矢の如しは年齢が上がってくるにつれ痛切に身に響いてくる。年取るだけで、近未来はまだ遠い。ホバーボードもまだ完成してないですし。ただ、この映画のような世界は近付いているのかも知れませんね。ロボットをリモートコントロールするような未来が(表現が古い!)。

 あらすじ

 世界は革新的な技術である<サロゲート>で安心・安全な社会を実現していた。サロゲートとは脳波で遠隔操作が出来る精巧緻密な人型ロボットで、いわば操作をする人間の分身である。このサロゲートの一番の特徴は安全性であり、サロゲート自体がどのような状態になっても、それを操作する人間側には全く被害はないのだ。おかげで、みんなサロゲートに頼り切りで自宅から外に出なくなってしまった。人類総引き篭もり社会というある種の人間にとっては理想的な世界が到来してしまったのである。

 ある夜、裕福そうな青年サロゲート(イケメン)が夜のクラブに飛び込んだ。そこにはリア充サロゲートが沢山である。ロボットであるにも関わらず美人なサロゲートを発見した青年サロゲートは手馴れた様子でイチャつき始める。これがまたアメリカンなイチャつき方なのだが、それに腹を立てた通りすがりのバイクマン(生身の男性)がそのカップルサロゲートを破壊する! 腹が立ったからといって簡単に破壊するのもどうかと思うが、ここでサロゲート安全神話が崩れ去る。なんと、操作をしていた側の人間も脳漿飛び散らせて爆発。これはとんでも無いこと! しかも美人サロゲートは操作をしていたのがピザ男性だったことから、新たなサロゲートの問題性も浮き彫りになってきそうな。しかし、それは社会問題が得意な報道ステーションに任せるとして、操作している側の人間がぶっ壊れるのは大問題である。サロゲート安全神話が吹っ飛ぶと世間体を保てなくなってしまうことから、困った時のFBIということで捜査官のトム・グリアー(ブルース・ウィリス)とジェニファー・ピータース(ラダ・ミッチェル)が捜査を始めることになるのだが……。


サロゲート (字幕版) - Trailer

ロボットメイクのきれいなブルース・ウィリス

 この映画の最大の見所は、異常に肌のきれいなブルース・ウィリスである。サロゲートは自分と異なった姿のモデルを操作することも出来るが、トム・グリアーは理想的な自分の姿をサロゲートに投影したようだ。それはブルース・ウィリスの理想的な姿といっても過言ではないだろう。特筆すべき点は髪がフサフサであること。私が髪のフサフサな彼を観たのはいつ以来だったか? 思い起こせば『シックス・センス』じゃないだろうか? それ以降、ブルースは徐々に後退を始めていたが、この時代に来てフサフサになるとは本人も思っていなかったであろう。他のキャスト陣も異状に綺麗な肌をしており、嘘臭さがサロゲートの本質を表現している所は良かった。瞳に光が宿ってない加工もされていたのかな? 無機質さが素晴らしかったですね。

 私がこの世界に生きていたら、周りがロボットであることを分かりながら生身で彷徨いたい。それがディストピアってもんだろう。エクスタシー感じそうだ。

サロゲートという素材は良かったのだが

 本作は90分程度のSFとしては短めの作品だった。気楽に観ることは出来たのだが、物語性は普通。もう少し騙しやミスリードを多用して欲しかったのだが、本筋のオチは何だか締まらないものだった。ストーリーを楽しむというよりは、もしもこんな世の中になったら怖いよね!? っていうifを楽しむものだったのかと感じました。

 それでもまあ良かった部分としては、

  • ブルース・ウィリス的タコ殴りシーンが健在だったこと。ブルースはアクションで格闘する時に独特の呼吸法を駆使します。「フゥ〜、フッフー」みたいなあれ。『ダイ・ハード』シリーズなどを観ている方にはお馴染みかと。
  • サロゲートサロゲートサロゲートをやらなかったこと。つまりはサロゲートした後に、サロゲート先のロボットがまたサロゲートしてサロゲートするっていう話。ややこしくなるからね、まあ使い方としてはあっても良かったのかも知れませんが、今回はありませんでしたね。あれ? でも思い起こしてみればサロゲートサロゲートはあったかも……。
  • クライマックスのバタバタシーン。ネタバレに繋がるので、こういう書き方ですが、バタバタッーってなる部分は観ててワクワクしましたね。後処理が大変そうだなと思いました。

 ざざっと書いてきましたが、突っ込み所も満載なため、そういった部分が気になる人は合わない作品かも。例えば、何年もサロゲートに頼り切りの人間が遠隔装置から体を起こして歩き出そうとするのは少し大変なのでは? というとことか、毎日ご飯を食べるのは生身の体だからある程度は問題ないのだろうか? サロゲート使う人は1日に規定の運動量をこなさなければならないとか。

今後、こういう世界は実現するかも

 ちょうど、PSVRが発売されて、拡張現実が世の中にも普及しつつあります。まだVRは映像を楽しむことやゲームをプレイすることが主流ではありますが、今後は現実に影響を与えるような遠隔操作が出来るものが作られていくでしょう。私もPSVR欲しいですが、高いので6年後くらいに。 

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