没個性テーマパーク:EXTRA

Wait a minute, wait a minute. You ain't heard nothin' yet!

超名言の登場、チンピラとヤクザの本気の勝負『日本統一1』を鑑賞しました《評価・感想・レビュー》

Vシネマは安心して観られる

 ヤクザの出てくる映画が好きです。それは何故かというと、基本的に殴り合っているだけだからです。確かに、戦略性に富んだインテリヤクザも出てくるには出てくるのですが、そういった利口なヤクザは、上司や部下の勝手な行動に右往左往してストレスを溜めまくる可哀想な中間管理職なので「ヤクザもサラリーマンと変わらんなぁ」と感慨深くなります。実際、本職のヤクザの方が北野武監督作品などを鑑賞すると「ねーよ(笑)」となって爆笑しながら観れるということで、それもまた気楽なのですが、今回はVシネマです。ドラマ的ヤクザが分かりやすく入り乱れて、組のメンツとか義理とか人情とか、なんかそういう色々なごちゃごちゃとしたものが右から左に流れていくのですが、やはり今作も勝手な行動を起こしてしまう一部の部下に頭を抱える上司ヤクザが観られてよろしい体験でございました。

 というわけで、今回視聴をしたのはこちら『日本統一1』です。以下、ネタバレも若干含みます。

 あらすじ

 横浜でチンピラ行為を繰り返し、親父狩りで金を稼いだり、行きつけのスナックで暴れたりしてヤクザを怒らせたり、いわゆる愚連隊として周辺に迷惑を掛けまくっている有名不良の氷室(本宮泰風)と田村(山口祥行)。スナックで好き勝手してたら怒って現れたケツ持ちのヤクザをぶっ飛ばしてスナックの乗っ取りに成功! その後、ヤクザの復讐に遭うが、組事務所ごと崩壊させる。組長はとばっちりの涙目である。

 調子に乗り過ぎたためか、壊滅させた安西組の親組織からも狙われるようになったので、Vシネマで有名な哀川翔さんの手引きによって神戸に逃げる。哀川翔さんは相変わらずの安定感を見せて悪い人なんだけど良い人です。

 神戸に着いてから「意外に良い街だなぁ、ここで俺たちしばらく暮らそうぜ!」と、知らない土地への適応能力抜群の氷室と田村。早速、その適応能力を発揮しシャブを売り捌いている売人を見付け次第、容赦なく襲撃します。すると、大阪の超漢らしいヤクザ侠和会の川谷(小沢仁志)とばったり遭遇! シャブの売人は川谷のシマを荒らしていたようで、川谷も凄いラッキーとばかりに売人をゲットします。売人はコンクリートに詰められて海に沈められることが決定した所で、氷室と田村は川谷に大金を貰いました。そんな時に川谷が「兄ちゃんら、あんまフラフラしないで真面目に漢の道を決めなあかんで!」と親身になってくれるのでした……。

田村殴りまくり

 主人公は氷室なんですが、氷室はストーリー冒頭こそ暴れまわってたものの、自分の組を立ち上げてからは冷静なインテリヤクザに変貌します。しかし、幼い頃から相棒の田村は馬鹿ほど好戦的です。気に入らない奴が歩いてるだけで殴っちゃうタイプですし、すぐに「派手な死に花を咲かそうや! お前らも覚悟出来とんのやろ!」と、自分の後輩も巻き込んじゃう困ったやつです。とにかく暴れたい人でテクノスジャパンのくにおくんみたいに高速ピストンパンチも得意ですし、どこで拾ったのか知りませんが拳銃も持ってます。「こいつは迷惑な野郎だなぁ」と思うものの、今回の話では終盤に大きな決断をし、漢を見せる点に関しては「まあ、任侠に憧れているチンピラなんだな」くらいには感じます。今後、どう成長していくのかが見ものだなと。

川谷カッコ良過ぎ

 ウイスキーが大好きな川谷さんというヤクザがいるのですが、とにかく川谷さんカッコ良過ぎです。風貌もそうですが、氷室や田村に対して「漢とはのう……」とすぐにカッコ良い大人になるためのアドバイス(説教?)をしてくれます。好戦的なだけの田村も川谷さんのことだけは「あのおっさんカッコイイな!」と大興奮です。小沢仁志さんの好演が光る。

 今回のストーリーで、主人公である氷室が巻き込まれる騒動があるのですが、この川谷さんがキーポイントとなってきます。川谷さんは現在の所は非常に面倒見が良いおっさんです。お金も持ってますし、ダジャレも得意そうです。きっと仲間にも慕われているに違いありません。

伝説の名言が登場した

 本作は長編シリーズの第1作目ですが、早速面白い名言が登場しました。

 先ほどからべた褒めしている川谷さんのセリフでこんなのがあります。

「けじめとスイーツ! これでシャンシャンや!」

 この言葉には大きな意味合いが込められているのですが、本作の核心に触れるのであまり詳しくは記すことは出来ません。概要だけ書いておくと、大きな問題の解決を図るために、漢のけじめとしての行為、そして大好物のスイーツ、この二つが揃えば大抵のことは解決する。つまり、「ちゃんちゃん」なのだが、大阪の方言なのか川谷さんの滑舌が悪いのか、何度聞いても「ちゃんちゃん」が「シャンシャン」に聞こえてしまう。これは由々しき問題なのですが、一歩翻ってみると単純に川谷さんの茶目っ気である可能性にも思い当たり、そりゃスイーツもあるし、けじめも付けたし、まあ仕方ないかと思っている所に「シャンシャンや!」って言われたら、もう大体のことは決着が付きます。仲間が拳銃でバンバン撃たれまくってしまっても、けじめとスイーツ! これでシャンシャンになってしまうのです。この強引さは川谷さんの魅力であります。

 よって、これは名言認定しても良いかと存じます。

よく分からないのですが、まだ完結してないっぽい

 気楽に観れるなぁ、と感じつつも、よくよく調べてみると『日本統一18』とかまでリリースされていて「あれ? まだ完結してないの!?」と私は大きな衝撃を受けているのですが、のんびりと鑑賞を続けて全部の感想を書いてしまいたいと思います。

 本稿はこれでシャンシャンです。【管理番号:に001-001-001】


エンタメ~テレ7月のオススメ「日本統一」

 

 続きは以下からどうぞ。

 梅宮辰夫の登場、三上と上田の本気の勝負『日本統一2』を鑑賞しました - 没個性テーマパーク:EXTRA

© 2014-2017 kikinight All Rights Reserved.