没個性テーマパーク:EXTRA

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いつからか、どんどん涙脆くなる

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若い頃は違った気がする

 私は、様々なエンタテインメント媒体を消費する際に、涙を流すことがある。私自身の例でいえば、映画『崖の上のポニョ』を観ている時に涙を流したくらいだ。どのシーンで? と、疑問をぶつけられると思うので明示しておくと、ポニョが津波の上を走っているシーンだ。私はそのシーンを観て「手描きなのに、こんなに躍動感が溢れていて、一体何枚描いたんだ! 滑らか過ぎる! ハンパじゃない! 凄い! 演出が凄い!」と思って涙した。制作者の苦労を慮ったわけですね。

 ちなみに、肝心のストーリーで泣いたわけではないのです。ご愛敬。

 例えればいくつも上がりますので、それ以外にも映画や小説を体験して涙することは“多々”あるのですが、どういった場合であっても、若い頃(物心が生まれた小学生から高校生に掛けて)と比べて、最近はおっさんになったためか、あらゆる創作物に対して涙を流すことが多くなった気がします。他の映画でいえば『君に読む物語』なんてストーリーラインで号泣ですよ。鼻もすすっちゃったくらい。

 ただ、これらの様々なエンタテインメントな事柄で涙を流す時に、過去の自分は何を見たって読んだって感じたって涙することはありませんでしたが、単純に涙脆くなってしまった気がする。それはどうしてなのだろう? と、最近は考えるわけです。

 

 私は重傷なので、この頃はWikipediaを見ただけで泣きます。

 不謹慎ながら、この間は札幌丘珠事件のWikiで泣きました。

正しいかは分からないが

 私が何処かで見聞きした話なので、此処に記載する情報は正しくはないのかも知れませんが、赤ちゃんの時って誰もが泣いていたわけですよね。それについて調べた時に、どうやら物心が付く前の赤子っていうのは、泣くことを本能的に強いられているそうです。生理的欲求として、泣くことが当たり前となっている、と考えて頂ければ間違いありません。

 この、泣くというファクターが、小さな子どもにとっての本能に付随するものなのであれば、物心が付いた後の思春期を迎える頃には、ある程度落ち着いて世の中の物事と接することが出来る。自己の抑制という無意識的な感情操作によって、泣くことを押さえることが出来るわけです。

 私もそうでした。

 赤ちゃんの頃は、そりゃ泣きまくって親に迷惑を掛けたのです。子どもは泣くのも仕事といわれますが、それを落ち着かせて眠らせる親の苦労とは、本当に大変なものだったと感じます。ただ、子どもの時分を抜けて、泣く期間が終わった小学生以降~高校生などを乗り越えて、今は就職して社会人としてやってきておりますが、しかし現実として「涙を流す機会が多くなった」というのが事実としてございます。そして、その理由は、ふたつ考えられるのです。

 まず一つ目ですが、それは「感情の抑制(泣かない)期間を終え、創作物に対して同情をする気質が強くなった」つまり、感受性が強くなったことが考えられる。これは<成長>として捉えられるので、ある意味では人間的に成長を果たしたといえます。感受性が強いからこそ、物事を理解した上で無意識に快い影響を与えて泣くことが出来るようになったのではないかと。これが、最初に考えた理由です。

 しかし、第二に考えられる理由としては「加齢によって、感情の抑制機能が衰えた」これが考えられます。とはいっても、私はまだ三十代ですので、あまりに勝手な自分本位な意見でいうと、まだ感情のコントロールは出来ているだろう……と思っているけれど、しかし個人差があるので、本来はどうであるかは分からない。自分が思っているよりも、感情コントロールというのが効いていないのかも知れません。3年に一回くらいはキレるし。

 さて、本当は前者の理由であって欲しいとは思うけど、「人が泣く」というのは非常に根源的な本能の部分に起因しているものだと思うので、あくまで人間的な行為であるともいえるのではないか。何かしらの理由があって泣く、その泣くということに対しても大きなエネルギーを要するので、泣くことによって、加齢に生ずる問題点すら解消しているのではないかと考えられます。よくいわれるのは<ストレスの発散>としての<泣く>ですね。人間の精神バランスは非常によく出来ているはずなので、仕事含む私生活含む人生の中で定期的に感動を得ることにより、精神の安定を図っているのかも知れません。

「泣く」ことは素晴らしいことであるかも知れない

 大人になって涙を流すことは、ある意味では(それこそ大衆的な観点では)恥ずかしいといわれております。「良い大人が泣くなんて!」これが、一般的な意見です。

 しかし、泣くことは精神に対して良い影響を与えるという研究結果も拝見したことがあるような気がします(ソースは不明)。

 先述もした通り、泣くことによってストレスが発散され、身体をリラックスさせる効果がある。それから、スラングとしてですが「スッキリ!」するともいわれております。

 結論としては、泣くことは対外的には恥ずかしいことであるのは事実ですが、大人になったからこそ、日々のストレスや疲れを癒すために泣くことが必要なのではないでしょうか。

 馬鹿馬鹿しい結論に諧謔すら感じられるかも知れませんが、小説的な描写でいえば「涙を流さない人間は、血が流れていない」「血も涙もない」という表現もございます。さもすれば、泣くことこそが、人間性を保つためのひとつの担保といえるのではないかと、なんか唐突に思ったので記しておきたいと思います。

 ここ最近泣いたことがない人がいるのであれば、絶対に心に疲れが溜まっております。いっそ、そうだからこそ涙を流して精神のリセットを促すべきではないでしょうか。

 私は色々なことに触れて、泣くこと、涙を流すことをオススメしたいと思います。

 

 それではまた。

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