没個性テーマパーク:EXTRA

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RPGって、なんでボスキャラから逃げることが出来ないのだろう?

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何故、RPGではボスから逃げられないのか

 昨日の記事にて「何故、RPGではボスから逃げられないのか?」問題が個人的に勃発したので、本稿では派生であるそれをネタにしたいと思う。

 どうしてボスから逃げられないのか? そこには様々な理由が介在するだろうが、順序立てて考えていってみよう。

 ボスってのは、いわゆるイベントバトルみたいなもので、そこまで行かなければ遭遇しないわけです。それは当然なのですが、数多の冒険者にとって(それこそ、初見プレイなら)どこにボスが存在するかなんて分かりません。とあるダンジョンの、とある階層まで達した時に、突然ボスに襲われることが度々あります。あまりに急なもので、何の準備もしていなかった場合、簡単に全滅してしまう可能性がある。ドラゴンクエストでいうところのミミックとか、恐ろしいですよね(あれは厳密にはボスではないけど、イベントバトルには違いない)。そんな時「ああ、逃げ出したい!!」と、中学生のテスト前夜のように絶望感に駆られてしまいます。

 そこで、圧倒的な実力差が想定される時、たとえ勇者といえども、逃げ出したくなってしまいますよね。敵前逃亡は恥に違いありませんが、それでも一旦引くのも戦略と言えると思います。しかし、殆どのRPGでは、それが許されていない。ゲームクリエイター側が逃げられない設定にしたから仕方ないといえば、そうかも知れませんが、でも、逃げられない敵が存在するって、どうしてそういう風な現象がゲーム内で起きてしまうのでしょうか?

実は、ボスはメチャクチャ素早いのではないだろうか

 これは単純な発想ですが、ボス自体がメチャクチャ素早い場合、冒険者が逃げようとしても、いわゆる<回り込まれてしまった!>現象が発生します。

 ボスモンスターは冒険者が逃げようとしたら、きっとこう思うはずです。

「わざわざ、こんな辺境の地で首を長くして生贄を待っていたのに、逃げられて堪るかよ!」

 ボスの方々は、大抵ダンジョンの最下層なんかにいる事が多いわけです。もし、伝説の武器なんか守っている場合は、そう易々と持ち場を離れるわけにもいきません。上司である魔王に怒られてしまいます。買い物に行きたくても行けないので、部下のモンスターに買い出しをさせているはずですし、魔王とボスの関係は、人間にとっての中間管理職サラリーマンと社長の関係に酷似していると言えるでしょう。

 ボスは、ただ待っているだけの部屋の中で、暇潰しのために腹筋とかスクワットとかしているはずです。何せ、やることがありませんから。そうであるならば、そういったトレーニングによって、出来るだけ自分の能力を最大限にまで持っていっているはずです。増大した筋力があるのであれば、動きも素早いはず。そこに現れる冒険者のレベルが大体ボスの能力とも上手い具合に拮抗しているため、ボスよりも冒険者の方が鈍かったりするのでしょう。だって、2回行動とかするボスもいますしね。

 悪意の固まりであるモンスターでも、本人の特性として、ストイックな性格である方々が、要所要所の拠点ボスに任命されているはずです。

 だけど、こういった素早さだけが相手を逃がさない要素であるならば、メチャクチャハチャメチャに素早い冒険者が現れた時に、論理が破綻してしまいます。孫悟空みたいな。

 結局、素早さだけが相手を逃がさない理由にはならないわけです。

逃げ出せない結界を張る能力を持っているモンスターがボスになるのかも

 どんなケースにおいても、単純な素早さだけが要因でないのだとしたら、もっと別の要素が絡んでくるはずです。

 つまり、見出しにも書いてある通り『逃げ出せない結界』を張ることが出来るモンスターがボスに任命されるのではないでしょうか。この想定の方が、自然な気もしますね! 限られたエリアに対してだけだけども、冒険者がボスと戦うという状況に陥った場合に自動発動する結界。それに遮られて、冒険者は逃げることが出来なくなると。

 もしかしたら、ボスモンスターになるための試験が、モンスター界にはあるのかも知れません。多数のモンスターが集う講習会とかがあって、結界を張るための勉強をしているかも知れない。そして、結界を張る術を身に付けたモンスターが、資格を取得して、晴れてボスに任命されると。モンスターも縦社会の一員、ああ現実って恐ろしいですよね。

 ただ、こうした資格制度があれば、ラスボスである大魔王も書類に目を通して「よし、バラモスになら上の世界を任せられるな!(逃げ出せない結界も張れるし)」となります。逆説的に言うと、どんなに強いモンスターでも結界を張れなければボスにはなれないわけです。

 あらゆるRPGで、ボスではない癖にメチャクチャ強い奴とかいるじゃないですか? そういった奴等は恐らく、結界を張る試験に受からなくてボスになれなかったのではないだろーか。戦闘能力が高くても、大魔王に評価されず、雑魚と言われてしまう彼等は非常にかわいそうでもあります。

 私の個人的な見解を言えば、これが最も正しい解に近いと思いますが、他にも想定される理由がまだあります。

 それは、冒険者自身の資質・性格と世間体というやつです。

冒険者のプライド(と世間体)が足を止めるのではないか

 世界を救おうと考えている冒険者(大抵の場合は勇者に相当する)が、ボスモンスターと相対した場合、その正義感に駆られたプライドが、自分の足を止めてしまう可能性も考慮されます。結構、勇者って奴は、我が儘な人が多そうですし。こんな風に考えていそうです。

「ここで、こいつを野放しにしたら、世界はもっと不幸になってしまうかも知れない! だから、ここで逃げるわけにはいかない!」

 熱い性格です。

 こうやって、逃げるわけにはいかない、と潜在意識の部分で感じているのであれば、後退をしないのも当然かも知れません。ゲーム中では「ボスからは逃げられない!」なんて表記されることもままありますが、それは冒険者自身が思考しているメッセージなのかも知れません。自分が死んでしまう可能性があっても、世界を救うためなら、それも厭わない。そんな人が勇者と呼ばれるのではないでしょうか。

 まあ、もしもボスから逃げて街に帰ったとしたら、モンスター軍側が「勇者が敵前逃亡したぜ~」なんて不本意な噂を流して、世界の住人の不安を煽るかも知れませんし、信用を失ってしまったら、以後の冒険の旅路にも影響を及ぼす可能性もあります。

 宿屋の主人が「強い敵だからって逃げ出す奴を俺の宿屋に泊めるわけにはいかねぇ!」とか、ワケ分からんことを言い出すかも知れませんし、各地のお城の王様も「ボスモンスターから逃げ出す勇者なんかとは謁見したくないぞよ」とか発言をして、その国にすら入れてくれないかも。人の噂も七十五日とは言いますが、75日間も足止めを食らってしまうくらいなら、一旦ボスに敗れて教会で目を覚ました方が有意義なことかも知れません。そうやって、強い敵に敗北をしても「命を賭けて戦ってくれる勇者に感謝!」なんて韻を踏みながら住民が褒めてくれるでしょうし、その方が勇者らしい勇者であり、冒険者らしい冒険者といえます。

 こうした様々な要因が絡んで、ボスからは逃げてはいけない不文律が生まれたのでは無いでしょうか?

 

 そして、私は個人的に新たな問題を提起したいと思います。あ、次回の日記のネタとしてね。

 それは「なんで全滅したら教会で目覚めるのか?」問題です。これも不思議な現象ですよねぇ。誰が冒険者を別の場所に運ぶのでしょうか?

 ファイナルファンタジーは死んでしまったらセーブポイント(過去)に戻るので、こうした問題は孕みませんが、ドラゴンクエストは死んだら教会で目覚めます。ここに切り込んでみるのも面白いかも知れません。

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