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『人狼ゲーム』を観たら、パニックホラー的な要素が強かった《評価・感想・レビュー》

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 桜庭ななみ主演の『人狼ゲーム』を観ました。

あらすじ

 ある日、10人の高校生が謎の組織に拉致され、謎の施設に集められた。皆がおいおい目を覚ますと、謎の遊技「人狼ゲーム」を遂行するように謎の犯人からの指示が届く。

「なにがゲームだよ、馬鹿らしーぜよ!」と言い放った、主人公:仁科の友人である猪瀬は、真っ先に施設を脱出しようとした所、無情にも犯人の仕掛けにより処刑されてしまう。鮮血がばばばばっーって飛び散るのを見て「これはマジでやばいぜよ! 恐怖の夜明けぜよ!」とみんなが思った所で「人狼ゲームやっちゃう? やっちゃう?」と半ば強制的に伸るか反るかの大勝負が始まる。生き残った人には「1億円あげちゃうよ!」という犯人側の提示した賞金に目が眩んだかは分からないが、ゲームに参加する派としない派が真っ二つ。毎夕、誰かが投票でお亡くなりになり、毎夜、誰かが人狼に襲われる。ソリッドシチュエーションスリラーの新境地を切り開く物語がいま幕を開ける!


桜庭ななみ主演 映画「人狼ゲーム」予告編

人狼ゲームやったことあります

 少し前に人狼ゲームって凄く流行っていたんですけど、私もご多分に漏れず、居酒屋で見知った人達とこのゲームやってました。人狼についての詳しいルールは「汝は人狼なりや?」をご覧ください。

 このゲームは村人陣営と人狼陣営に分かれて、早く相手を全滅させてしまった方(陣営)が勝ちなわけですが、どうにも酔っ払ってから興じると、いかに自分が生き残るかにすべてを注いでしまって、ゲームの目的である<陣営が勝利する>という目的からどんどん逸れていってしまうわけです。如何に自分が生き残ったとしても、まあそれが人狼ならば別だが、村人が1人生き残った所で負けは負けなんです。1人になるのであれば村を捨てて旅立たなければならない。そんなゲームです。恐ろしいですねぇ。

感想(若干のネタバレあり

 この映画に期待してたのは、誰が人狼であるかの読み合い、推理合戦だったのですが、人狼ゲームに詳しい<自称:人狼のプロ>も早い段階でお亡くなりになってしまうし、みんながみんな「人狼ってどうやって推理すりゃいいんだよ!」と(心中で)思っている間に、どんどん死んでいきます。毎晩、人狼に殺されていく人が明け方になると、顔面どアップで映されるせいで誰が死んだかが私にはよく分からなかったし、誰が生き残っているのかも、よく分からなかった。10人の登場人物が出ていたけど、キャラ立ちも微妙で、最後まで何でいるのかも分からない人もいて、いろんなことに驚いた1時間50分であった。

 ちなみに、人狼が明らかになっていく過程が想像と違っていたこともあり「あれ、人狼ってこういうゲームだったっけか」というある種のカルチャーショックを受けることにもなったのは良い経験だった。

 しかしまあ、実際に10人の高校生が拉致されて謎の施設に閉じ込められたら、まともにゲームなんてやってられないよね、という気もする。自分が死んでしまうかも知れない極限状態の中で、更に、投票によって見ず知らずの相手を殺さなければならないってのは未成年諸氏にはあまりに過酷な現実だと思う。実際、処刑が決まった方々はみんな最後まで抵抗してましたし「わしは潔く死をえらぶけん!」なんて人は皆無でした。そりゃ、みんな死にたくないわな。えらいパニックに陥ってたもの。

 つまり、この映画で描きたかったのは「不条理でワケの分からない状態に追い込まれた高校生が、まともに人狼ゲームなんか出来るわきゃないだろ!」ってことで、そういった視点でこの映画を観ると非常にリアルに出来ている。自分が同じ状況に陥ったとして、まともに人狼を探すための立ち振る舞いが出来るかと問われたら、それは難しいよね。

 それにしても、この拉致した側の犯人グループ? って、後出しのルール説明が多くて、すごく性格悪ぃ人達なんだろうなぁと思いました(笑)。

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