読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

没個性テーマパーク:EXTRA

Wait a minute, wait a minute. You ain't heard nothin' yet!

アメリカ全体を大混乱に陥らせた世紀の嘘つきマーク・ウィテカーを描く『インフォーマント!』を鑑賞しました《評価・感想・レビュー》

最近の映画だと思ってたら2009年作品だった

 本作の主演はマット・デイモンですが、彼については肉体派で、困難な状況を打開するアクション俳優といったイメージがあります。『ボーン・アイデンティティー』の印象が強過ぎる……のだけど、そんなマット・デイモンが役作りのために15kgも増量してメタボのおっさんとなり臨んだという社会派ドラマが本作『インフォーマント!』です。

 バトルシーンは一切ないですが、それ以上に壮絶な、一人の男のとことん救いようのない姿を描いています。ストーリーは実話らしいですが、自分の周りに(特に仕事関係で)こんな人がいたら迷惑だな、と世のビジネスマンなら思ってしまう内容なのでした。

あらすじ

 アメリカ・イリノイ州の大手穀物加工会社アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド (ADM) 社に籍を置くエリートサラリーマンの主人公マーク・ウィテカー(マット・デイモン)は、ある日自分の管轄する工場のアミノ酸生産工程でウィルスが発生したという報告を受ける。その件で副会長からは責任を問われることとなるが、ウィテカーはとっさに「ウィルスを蒔いたのは日本企業だ、この会社にはスパイが入り込んでいる!」などと嘘を並べ立ててしまう。上層部はこの嘘を信じてしまい、FBIに介入を依頼することとなるが、その中でウィテカーはFBIに自社の価格協定(カルテル)について内部告発をしてしまう。FBIからは自社の不正を暴くための協力を打診され、ウィテカーはノリノリで諜報員気取りとなり、次々とスパイ活動を展開していくのだが……。


インフォーマント!(吹替版) (予告編)

リジンカルテル事件について知っておこう

  インフォーマント=Informantには情報提供者という意味があるようです。この映画の場合だと、内部告発者として意味が解釈されてますね。

 本作のポイントとしては、マーク・ウィテカーが義憤に駆られて企業の闇を告発したわけではないところです。あくまで自己の保身のため、自らの身を守るためだけに口からでまかせを繰り返すこととなります。

 その姿は非常に滑稽で、スティーヴン・ソダーバーグ監督らしい皮肉が効いたコメディとして描かれますが、なかなかどうして実話が元となっているからか、話が少し地味だからなのか、上手く入り込むことが出来ません。中盤以降は楽しく見ることが出来るのですが、若干、描き方が走り気味なので、実際に起きた<リジンカルテル事件>を詳しく知っていた方がストーリーの細かい部分を補完出来て良さそうです。私は事前知識なしで観ていたので、途中「?」となってしまう場面がいくつかありました。ウィテカーが言っていることが本当のことなのか嘘のことなのか分からなくなってしまうことがあり、ある意味では想定された演出なのかも知れないけど、難しさを感じてしまいます。

 以降の項については多少ネタバレが入る可能性があります。ご注意ください。

嘘に嘘を重ね“自ら”火だるまになるマーク・ウィテカー

 嘘を吐いてはいけないというのは人間として当然のことで、学校の先生だって「嘘を言ってはいけません!」と生徒に教えるものです。

 まぁ、嘘も嘘である程度は存在しなければ世の中はもっと居心地が悪くなるでしょうし、エイプリルフールだって無くなってしまうでしょうし、人と人の潤滑油として嘘が必要であることも否めなくはありませんが、それでも吐いて良い嘘と吐いてはいけない嘘の区別は自身でしなくてはならないでしょう。

 マーク・ウィテカーが最初に吐いた嘘は馬鹿らしいもので、自分の保身のために「ウィルス発生の原因はスパイだ! 味の素の仕業だ!」と人のせいにする所から始まるのですが、それを上司が信じてしまったせいで事が大きくなってしまいます。だってFBIが介入することになるのですから。

 軽い嘘を吐いた結果が、FBIの介入。正直な話、ウィルスが発生して上司に怒られたとしても、それ自体は不幸な話ではありますが、食品を扱う会社では起こり得ること、起きてしまったことは仕方がないのですから、自らの責任を認めて謝罪をし、問題解決のために奔走をして、再発防止の手段を講じるべきでしょう。しかし、マーク・ウィテカーという人物はとことんまで自分の保身を(無意識的に)考えてしまう人物のようで、言わなくても良い嘘を咄嗟に吐いてしまいます。そして事態はどんどん悪化していくと……。

ヤバい状況なのにその状況を楽しむ主人公

 自分の会社がカルテルに参加していることを告発してしまったウィテカーは、FBIに「スパイはいなくなったし、問題もなくなった。捜査の手を引いて欲しい!」といったようなことを言うのですが、FBIにとっては大事件の情報提供者なのですから逃がすわけがありません。ウィテカーも最初は渋々とFBIに協力するのですが、途中からノリノリで「俺は007よりも2倍賢い、だから0014だ」などという世迷言まで口にするようになります。

 はてなの方々が好きな言い方だと、まさに正常性バイアスが色濃く働いてしまったという感じ。ウィテカーは途中から「俺は企業の闇を暴いているヒーローだ。そんな自分なのだから、上層部が失脚したら自分が社長になれるに違いない!」と考えるようになります。自分の不都合な現実からは目を逸らして、物事を楽観的に考えてしまう。自分だけは大丈夫と考え、スパイ活動が正しい行いであると信じ込んでいる。この辺りは「あー、こんな人いるなー」と感じてしまいました。案外、こういった状況に陥ると、自分のことを客観的に見る事が出来なくなってしまいます。反面教師としてウィテカーの姿は参考にした方が良いかも知れませんね。

発覚するウィテカーの闇、さらに救い難い状況に

 中盤以降、FBIがついに動いてADM社の強制捜査に踏み切ります。しかし、ウィテカーが告発していたリジンカルテル事件以外にも、ウィテカー自身の闇が暴かれる結果となり、FBIの協力者であったはずが彼も捜査対象となってしまいます。その要因となったのは<脱税>で、しかも彼のそれは相当に悪質なペーパーカンパニーを利用したものでした。FBIは元々、「何故、会社から十分な給料も貰って順風満帆な社長候補とも言われる男が内部告発なんてしたんだ?」と疑念を抱いていました。しかし、この一件が発覚したことにより「脱税から目を逸らすために告発に踏み切ったのでは?」と疑われることになります。確かにそう思われても仕方がないですね。

 ウィテカーはこの件が発覚した頃から更に嘘を連発し、それなりに良好な関係にあったFBI捜査官に対しても嘘を使って牙を剝くことになりますが、もうこの姿が痛々しくて、ウィテカーは虚言癖の前に人間として大きな欠陥があるのでは? と疑ってしまいそうになります。

 物語の結末は言わずもがな、という内容ですが、個人的には「やっぱり嘘はダメだな! 嘘吐かないようにしよう!」という感想になりましたので、会社内で嘘を吐いちゃう癖のある社員の方は観た方が良いかも知れません。

 結局、嘘を吐くことによって自分の身を滅ぼしてしまうので、もしも嘘を吐くのであれば、そこまで覚悟をして嘘を吐くようにしましょう。

いつにも増してぶっ飛んでいる『REPLAY & DESTROY 第5話「酩酊ピエロ」』を観賞した《評価・感想・レビュー》

毎回(良い意味で)視聴者置き去り感が強くなっていく

 本作品も第5話ということで、鑑賞する側もストーリーのはっちゃけ具合に慣れては来るのですが、この話のぶっ飛んだ感じは相当なもので「どうしてこうなった?」となってしまうこと受け合いです。

 ただ、製作陣はそれを当然折り込み済みでしょうし、敢えて飛んだ内容にして様々な解釈をさせる余裕を残しているんじゃないだろうか、と観ていて思います。小ネタの散りばめ方も相当なもので、着いていくのに精一杯となって来てます。すげぇなあ。

 以下、あらすじ以降は内容に触れていきますのでご注意ください。

あらすじ

 ある日、二日酔い状態の横山(山田孝之)が目を覚ますと、シェアハウス内部で倒れている仲間たちの大切なものが消え去っていた。真野(林遣都)は眉毛を失い、新田(阿部進之介)は髭を片方失っていた。大爆笑する横山だったが、具合が悪くトイレに駆け込むと何故かそこにはペンギンが……。痛む頭を押さえながら思い出してみると、そのペンギンは横山が昨日行ったイベントに出演していたことを思い出す。

 そのイベントではピエロ姿を子どもたちに怖がられる不遇なパフォーマー英子(中別府葵)がいたが、英子は人気者のパフォーマーに嫉妬心を覚え、ある事件を起こしてしまうのであった。

悪ふざけがすごい

 今回は冒頭のパーティゲームパロディがありません。その点は残念でしたが、代わりにパーティ後の無残なシェアハウスの様子を観ることが出来ます。先のあらすじにも記した通りですが、真野の眉毛なし姿や新田の髭半分消失に加え、横山のカールおじさん化、女子高生・葛西ルーシー(小林涼子)の両津勘吉化など枚挙に遑がありません。こういった突如として巻き起こる設定だけではなく、ペンギン闖入事件も勃発してワンシーンも見逃せないところが『REPLAY & DESTROY』の凄さだと感じます。筋がめちゃくちゃな印象もあるのだけど、最終的にはまとまっちゃうんですよね。きれいに。

 このめちゃくちゃな演出って、良くない言い方をすれば、本編中ずっと過剰な悪ふざけをしているといっても過言ではありません──いや、これは褒め言葉か。

 膨大で細々とした珍事件の中に題材となる事件が重ねて発生するので、振り落とされないようにリラックスして観なければなりません。ストーリー自体は気軽な話なんですけどね。コメディだし、元ネタを思い起こすのにある程度の集中は必要。

パフォーマーの憂鬱

 さて、今回の話でキーとなる人物はピエロの英子です。彼女がパフォーマーイベントに出演する際、子ども達に「ピエロ怖い」「帰れー!」と難癖を付けられてしまいます。やはり子どもは残酷、英子は自分の芸を見せることすら出来ずに退場となるのですが、そんな彼女と違いペンギンを連れたパフォーマーは特に芸もないのに大喝采! そんな姿に英子は嫉妬を覚えます。

 そもそも、ペンギンパフォーマーは本当はパフォーマーですらなくて、ペンギンを飼っているだけのただのおじさん。それを座長が「ペンギンのようなキャラクターは必要!」ということでパフォーマー集団に勧誘したようです。すごい設定ですよね。

 子ども達は純粋なのでペンギンのような可愛い動物が出てくるとそちらに集中してしまいがちですし、そんな実力を伴わず、愛くるしさだけで人気を博している存在を英子が疎ましく感じ、認められないのも仕方がないなと思います。

 ペンギンに罪はないですが、英子が起こしてしまった行動も確かに分からないでもないですが、どうにも問題の解決方法にはならない手段です。排他的なやり方なので、あまり好ましくはない。もっと自分を伸ばす工夫や、衆目をあっと言わせる斬新な発想で勝負をするのが正しいことだと感じます。

横山要の答え

 そこで登場するのが我らが横山要なのですが、この子どもに人気が低いピエロという存在をどのように改善するのか、それが見ものとなっています。

 うーん、しかし今回の解決方法の力技感がかなり凄い。子どもに人気がないピエロのイメージを覆すために、じゃあ子どもに人気があるものを融合させれば良いんじゃないか? というのは間違ってはいないですが、バンゲリングベイにスーパーマリオブラザーズを抱き合わせて販売するような、例の感じを受けてしまいます。まぁ、結論は面白いので良かったのですが。

余談:ピエロって子どもに人気ないの?

 これを考えてみたんですけど、やっぱり子どもにとってピエロって怖いんですかね。現代っ子がピエロと接する機会ってあまりないと思いますけど……良く考えると私も子どもの頃にピエロと接した覚えはありません。『REPLAY & DESTROY』ではピエロを演じていたのは美人のお姉さんですが、普通のピエロって白塗りのおっさんですし、唇が妙に厚いし、目が剥き出しだし、常に半笑いだし、なんか救われない感じですね。そりゃ人気出ないか。

 それに、ピエロって最近の子ども達の印象としてはジョン・ウェイン・ゲイシーを彷彿するでしょうし、超有名映画作品の『IT -イット-』を思い出しちゃうでしょうし、やっぱり恐怖の権化ですよね。本話ではそういった所にまで斬り込んで「ピエロって怖い存在なんだよ!」ってのを明確に示してくれたのではないでしょうか。

 その内、ピエロという存在自体が(サーカス以外では)絶滅しちゃうかも知れませんね。やっぱりジョン・ウェイン・ゲイシーがイメージを悪化させた元凶だとは思いますけど。【管理番号:D001-001-005】

Shadowvers(シャドウバース)新カードパック追加! インフレが進み最強カードが多数出現!

f:id:kikinight:20170331004552j:plain

ついに新カードパック「Tempest of the Gods / 神々の騒嵐(そうらん)」が追加!!

 この日をどれだけ待ったことか! ついに大人気スマホゲーム『Shadowvers(シャドウバース)』で新カードパックが追加されました! 早速、運営からチケットを11枚貰いましたので引いてみました。あ、ちなみにゲーム内の無課金通貨が2,600ルピ溜まってたので、それも遣い果たして散財ガチャを行っております。なお、今回の記事はシャドウバースユーザーでないと内容が一切合切、理解不能だと思いますので、ご注意ください。

これはお告げっぽい?

f:id:kikinight:20170331005024j:plain

 とりあえずの一発目10パックが、結構な引きの良さでした。今回は設定が甘々で、みんなレジェンドとかゴールド引きまくってるのかと思いましたけど、知り合いの方々はそうでもなかったみたいです。今回の私は運良かった。

 確かに、前回の新カードパックは全然良いやつ出なかったな。こちらには表示されてませんが、これ以外にも本シリーズの重要なカードである<円卓の騎士・ガウェイン>も1枚引けたのでホクホク顔でロイヤルに組み込もうと思ったら、速攻メンテナンス入ってて触ることすら許されませんでした。せっかくのプレミアムカードのガウェインがぁー。

f:id:kikinight:20170331005844j:plain

 この、メンテナンス中になってるカード編成画面って、かなりレアですよね。下段の一番左がメンテナンス地獄に陥っているガウェインさんです。日本中で彼の復帰が待ち望まれております。

お告げは「ヴァンパイアを使え!」というお告げのことで……

 今回引いたカードの中で個人的にテンションが上がったのが、下記の<メイルストロームサーペント>という文字列が長過ぎてカード表示名欄からはみ出てしまいそうな蛇です。レッドスネークカモーン、ショパン猪狩です。さて、こいつが2枚いっぺんに出たお陰で、私のヴァンパイアデッキが凶悪に強化されました。

f:id:kikinight:20170331010039j:plain

 私はシャドウバースやってて、既存のインターネットなどで紹介されている流行りデッキは使用せず、自分で好き勝手に構築して全国対戦(ランクマッチ)をやっているので、正直全然勝てません。しかし、それはそれで楽しいから良いのです。

 私が好むデッキ、それは「ロマン砲」です。ハマれば強いが、お目当のカードが揃わなかったら全くクソミソ雑魚なデッキ。しかし、1ターンで相手リーダーの体力を20とか削れるような、そんな戦いが望みです。ああ、勝てないわけですね。

 エルフのデッキも白銀の矢2連発で18ダメージ与えるデッキだし、ドラゴンのデッキも捨て札大量準備で1ターン16ダメージ与えるデッキだし、頭が弱い人じゃないとやらないような比較的無謀なゲームをしております。

 そんな私に<メイルストロームサーペント>は神のギフトですな。

 まさに神々の騒乱。騒いで乱れちゃって大変です。

 このカードは上手くハマれば1ターンで25ダメージ以上相手リーダーに与えることが出来て、断然の必殺オーバーキル! エルフに追加された相手の体力を0にする最強ロマンカードに次いで2番目くらいには派手な快感を得ることが出来る素晴らしいカードですね。超ハッピーでした。

 早速これで新しいデッキを組んでやってますが、結構勝率は良く、5戦で4回くらい勝ちました。これで勝つる!

しかし、シャドウバースはそんなに甘くなかった

 私がメイルなんとかでテンション上がっている中で、しかし他のレジェンドカードにもぶっ壊れ級に強い奴が大量入荷しているのであった。闇商人だったら取り扱っている商品が全部核兵器しかない、みたいなもんです。物騒過ぎます。

 先ほど遭遇した<ヘヴンリーイージス>というカード、これがマジでヤバい。除去が出来ないので、こちらは防戦一方になるのですが、テミスの審判使われるとこっちは全部消されるのに、ヘヴンなんとかは消えないし、あらゆる手段で対処が出来ないのでボコボコにやられます。ヘヴン状態? 進化して10・10とか、どういうこと? シャドウバース甘くなかった。シャドウバース辛過ぎた。いや、マジでヘヴンリーイージスってどうやって対処するの? ってネットで調べてみたけど、普通の除去カードでも消せないし、ダメージも与えられないし、守護で耐えるか相手の攻撃力を1にするカグヤ使うくらいしか対抗策ないとかマジで1作目のゴーストライダー(映画版の)並みに最強過ぎるだろ! 蛇軍団ことメイルなんとかでも太刀打ちが難しく、大量の蛇を調理する天空の料理人状態になっております。

 他にも<ゼウス>っていうカードとも遭遇したのですが、アレもマジでヤバい。全知全能な神だけあって、神でした。そもそも付与されている能力がヤバい。疾走・必殺・守護で意味が分からない。マジでロックンロール過ぎる。なんなんだ一体。

ドラゴンボール化しつつあるシャドウバース

 テンション高めに書いてきましたが、こういったカードが今回は沢山追加されたわけです。1枚で盤面を支配出来たり、ゲームの展開をひっくり返すことが出来るレジェンドカードが追加されたのは個人的には万歳です。マンセー!

 無闇に強いカードが増えれば、ロマン溢れる一発逆転デッキが作れるわけで、そもそものデッキ構築を満足に行えない、プレイングスキルもままならないようなB2の私が、ゲームをモチベーション高く続けるためには、こうしたジョーカーは必要です。まぁ、ネットではバランスが崩壊しててヤバいって叩かれてますが、でもやっぱり面白いゲームだと思いますよ? これまでやってきたスマホゲームの中ではトップクラスの出来だと感じます。ドラゴンボールだって後半ではフリーザがデコピンで消滅してましたし、そんなフリーザがゴールド色になって復活したりとインフレ超越が発生するくらいでしたし、ゲームのインフレくらいでガタガタいうなって感じです。

 シャドウバースは初期の頃『戦略的に相手へ小石を投げ続けて徐々に体力を減らしていき頭を使った賢い人が勝つ』みたいなゲームでしたが、既に現在はそんな状況から遠く離れて『本人たちは改造エアガンを撃ち合ってると思ったら不意に上空から隕石が降ってきたのに直撃した本人は無傷でよく見たら筋肉隆々のブロリーになってたしどんな攻撃も受け付けない』という感じ。意味わからないですよね、意味わからないんです。まるでハチャメチャさが宇宙怪獣大決戦のような(もしくはバットマンVSスーパーマンのような)戦略より武器が強かったら断然いけるみたいな世界観になってて、「おいおい」って思う人は当然いるだろうけども、私は大好きですね。格闘家が足払い限定で試合をするより、武道場に戦車が乗り込んでった方が面白いじゃないですか。

 そんな印象を受けた今回のカードパック追加でしたが、今後も新カードがどんどん増えていって楽しいゲームになっていくのを私は楽しみにしております。

 ちなみに、個人的に追加して欲しいカードは『このアミュレットが場にある限り、自分のリーダーを回復した場合、体力は20を上限とせずに増え続ける』です。バトル長期化しちゃうけど、面白そうじゃないですかね。カードがインフレしているのであれば、リーダーの体力増やすしかない気がしますし。そもそもの体力を50にしても良いかも知れませんね!

点在する砕けた断片を拾い集めるような『後遺症ラジオ 1巻』を読みました《評価・感想・レビュー》

私とホラーな話について

 ホラーというジャンルについて、私は意外と苦手だったりする。

 ただ<漫画><小説><世にも奇妙な物語>などであれば大丈夫だが、<映画><ゲーム><心霊スポット>であると本気でビビってしまう。そこで簡単に自己分析をしてみると、具体的な映像(ビジュアル)が伴ったものが心理的に分かりやすくて怖いのだな、と気が付くのだが、例外的に、そういったビジュアル的なものであっても面白みが差し込まれていれば頑張って体験し続けることが出来る。

 ジャパニーズホラーの金字塔『リング』の初めて映画になったものを劇場で観たけど、あれはマジで未だに怖いからね。しかし、あのレベルのものってもう殆ど無くなって、最近のホラーには面白味がスパイスとして加えられているような気がする。面白味ってのは小気味好い「滑稽さ」「コメディさ」「笑かし」などのことで、ひたすらに真面目に恐怖を演出し続ける物語よりは取っ付きやすくなる。というか本当に助かる。私がそうした印象を受けた作品は秋元康『着信アリ』やサム・ライミ監督の『スペル』、あまり多く語られることはないがスーパーファミコンで発売されたイマジニアの『ざくろの味』など。こういった作品にはツッコミを入れながら楽しむことが出来る。能動的にwin-winの関係性を保つことが出来るホラーであれば大好物だということだ。

 話は長くなったが、本作『後遺症ラジオ』も私にとっては取っ付きやすい作品であり、随所に面白味が含まれていて好物だ。物語の構成が特殊なので、ストーリー全貌については謎が多いが、断片的に語られる恐怖は滑稽さも含んでいて「ははっ」と笑えながら読める。ん、もしかしたら私だけかも……。

あらすじ

………か……みぃ…………手手手ッ……手…て……………火………………う…しろ…に………血………ぅ…………か…影……………イタぃ……痛ぃ……た……ぃ……………こ…ぶぅわ……箱………………子…ド…モ………藁……………ハ………鋏…………テ………断…………ぎょおおおおおッ…………ぅオ……グ…シ……サッ…………………コチラハAERN-BBC、「後遺症ラジオ」デス。チューニングノ必要ハ……アリマセン。

──講談社コミックプラス「後遺症ラジオ(1)」より引用

散らばった断片を収集するのは読者

 あらすじを読んで頂いて分かる通り、まさにストーリーはラジオのチューニングをしている時のような、様々な断片的世界を往来するかの如くに進んでいきます。正直、1巻の段階では、この作品がどういった目的で物語をどこに運ぼうとしているのかを推察するのが難しくなっております。しかし、垣間見られる各話については一見繋がりがあったり、全く関係がなかったりする。読者側が「あれっ、これはもしかしてさっきの……」というように気が付いて前の方のページを読み直したりするのがまた楽しい。

 なお、各話のタイトルが全て「99.99NHz」というような周波数で表現されており、その記載も昇順にはなっておらずバラバラです。このバラバラ感や物語の順序が入り混じって複雑な構成だと感じましたが、おそらく作者の何らかの意図が含まれていて緻密な計算の上に成り立っているのではないかと思われるのです。あとで真相が明らかになったら「ぁあアアアァ!」ってなりそうなので、私は楽しみなのです。

不気味で結論が語られない物語

 こちらから少し本編について触れていきますので、未読の方はご注意ください。

『後遺症ラジオ』1巻を読む限りでは、おかしな幽霊のようなものが人間世界におかしな影響を与え始める様が描かれています。その幽霊も、普通の幽霊とは違い(普通の幽霊って何やねんというツッコミはさておき)、現世にめちゃくちゃ干渉してくる。生きてる人間の髪を引っ張ったりとか、影響が凄い。これ書いてて思ったけど、そもそも幽霊じゃないのかな? 語られている断片の中で「おぐしさま」という謎の言葉が出てくるのですが、「おぐし」って感じで書くと「御髪」なんですよね。確かに髪にまつわるエピソードも多いし、様が付いているだけあって神にまつわるエピソードも含まれてたり。きっと、メインテーマとなるのは<髪と神>なんでしょうね。ギャグではないと思いますがホッコリします。

ホラーに入り混じる面白味について

 それぞれのお話には超常現象みたいなことも起きますし、幽霊っぽい手が沢山出て来たりとか色々とあるんですけど、アップになって出てくる霊的なものの顔とか、行動とか、どうにもコメディちっくに感じることがあるんですよね。不気味な変顔で迫ってくる心霊物体とかどうしたら良いのだ。私だったら、身の危険を感じつつ笑ってしまいそうだ……実際は深刻な内容が多いのですが、真面目に深刻をやってるので、その間に笑ってしまうことがあったりします。就職の面接や、校長先生の朝礼の時とか真面目な態度でいないといけないのに私はニヤッと笑ってしまいますし、たまに吹き出したりしちゃいます。きっと根っからの不謹慎なんでしょうね。同じように真剣なホラー漫画を読んでいても気を許してると「これはギャグなのでは!?」と思って笑ってしまいます。

 本作も私の基準では笑えるシーンが多くて好意的な印象です。だって、藁人形が巨大化して歩いたりとか「日本版ウィッカーマンじゃん!」ってなっちゃいますよ。作者の方にはすみません。

 あと、別件ですが本作の作者である中山昌亮が描く女の子はマジで可愛い。これは間違いありません。そんな可愛い女の子が心霊現象に脅かされているのを見ると心が痛むよな……ヒーロー的な人が出て来てくれると良いのですが。

 最後に、1巻では札幌の地下鉄が出て来て最高にテンション上がりました。さすが北海道出身ですね。2巻以降も改めて読み返してみたいと思います。【管理番号:な001-001-001】

アパレル店員の声掛けがうざいとか怖いとか感じる人が多いが、俺は耳寄り情報ならどんどん流して欲しい

服屋マジで戦場

 数日前に某避暑地のアウトレットモールに行ってブラブラしまくって、様々なブランドショップを潜り抜けた。多くのアパレル店員が私の前を通り過ぎ、中には声を掛けて来た者もいたが、ここで昔から幾度も取り上げられて来た「アパレル店員はマジで話し掛けて来て超ヤバい」問題を思い出す。事実「超やべえ〜」って思ったりはしなかったが、それとなく「(店員は声掛けプレッシャー与えられてるだろうから)大変だなぁ」くらいは心的表層に緩やかな影が浮かぶことになった。本件はインターネットで延々と語られているテーマであり、もう答えとかそんなものは一切ないんだけど、ちょっと思ったことだけ述べておきたい。大したことは書かないし、アパレル店員って文字列だけであばれる君とかパラレルワールドを思い出して気持ち的にはテンションが上がるんだけど、それは関係ありませんし本筋には一つだって絡んで来ません。

なんで服屋だけやねん

 2秒で否定で<服屋だけ>ってことはないんだけれども、店内をウロウロしてて声を掛けてくるのって服屋のシャレオツ店員ばっかりです。コンビニでも「おでんいかがーすか」「キャベツの浅漬けいかがーすか」くらいは言われるけど「お好きなサイズの○○○ー○ございますか! 試着も出来ますよ!」とかはないだろう。CD屋だって「Zion I良いですよ〜、Sage Francisとかパンチ効いてますよ〜♪」なんてメロディ付きでは教えてくれない。頻度で言うと、やっぱり服屋の販売員はめちゃくちゃ声掛けて来る。ノルマとか上司のプレッシャーとかありそうだから無下に「鬱陶しいんじゃボケッ!」と蔑ろにするのも可哀想だし、私だと「ぅんはぁ、わかぃました……なんなあれば聞きますんで……」ってちょっと噛んだりしますからね。お互いプレッシャー感じてしまって断絶具合はグランドキャニオン級ですよ。個人的にはSquarepusherなら感じたいんですけど(音圧的に)……プレッシャーとスクエアプッシャー掛けてみたんですが、正直なんだかなぁって感じですわ。

声を掛けて来るなら未知の情報だけにして欲しい

 アパレル店員の方が声掛けて来るのって「お探しの物ございますか?」「サイズお探しでしたらお出ししますよ!」「そちらお客様にお似合いになると思いますよ! 試着されますか?」「お客様は大根のステーキが好きですか?」あたりが代表的なものなのですが、この辺りの内容って客側から<聞ける>要件なんですよね。つまり、気になった商品見付けたら店員探して聞けるってことですよ。ど緊張する人だったら店員に質問はし辛いかも知れないけど、どーしても欲しいアイテムを発見したら、勇気出せば聞けるじゃないですか。可能性の問題は抜きにして、服欲しいから服屋見て回ってて、喉の奥から手が出る程に欲しいものが見付かったら行動出来るじゃないですか。だから、店員側から「探す」「サイズ」「試着」「大根」なんて、わざわざ話題を振って頂く必要性は薄いわけですよね。そこで私は客側の意見として<有意義な情報の提供>を求めたいわけです。既に表記がされていても、こちらが見落としがちなインフォメーションでも可なのです。店員側の話を聞いて「それなら買いだな!」と客側が感じることが出来る優れたメリットを伝えて欲しい。

 先日のアウトレットモールで心に響いた情報は「そちらは在庫がないから、店頭に出てるのがラストワンですわ!」「赤い札の商品はセールの30%引きとは別にレジで20%引きになりますよ!」ってやつです。まぁ、まんまと買わされましたね。良い意味で一杯食わされました。この情報は店員側でないと知り得ない*1ものなので、どんどんそういうお得情報貰えないかな? と感じる。

 ただ、店員に声を掛けられるだけで気分を害する人間がいるというのは確かなので、これらの情報を遠くからおもむろに呟くとか、ごにょごにょと聞こえる程度の声で囁くとか、そういう配慮は必要かも知れない。もしくは店内放送で流すとかね。ただ、何かを購入する時にある程度のまとまった金額を出さなければならないのであれば、補足情報を揃えて提供をして頂き、顧客が類い稀なお得感を感じるものにして欲しい。スーパーで特売品を買い漁るおばちゃんだって、それでもいつでもお得を探しているのだから。「探そうぜ! 特売ホール!」って感じです。元ネタは察してください。

理想的な服屋

 店内に入るとハードコアなジャパニーズヒップホップが流れている。勿論、REAL STYLAである。最先端のファッションに身を包む20代くらいのパンチパーマ猫背な店員は、こちらをちらりとも見ずに、遠くからブツブツとお買い得情報を呟いている。私が「これは良いかも」という商品に目を留めていると、7mくらい離れた位置から「それで在庫は最後ですよ……」「セールしてて安いですよ……特売ですよ……」「ねぎだけで十分ですよ……」という声がボソボソと聞こえる。ハッとした私は店内の曲が『志人』*2に変わった辺りでレジカウンターに行って商品を購入する。店員一切喋らず梱包は丁寧に済み「商品を入口までお持ちしますよ!」とかも言わない。このくらいの距離感では本当に何も喋らないのだ。優れたプロ意識が垣間見える。

 

 そう、これこそが超楽な理想のブランドショップである。

備忘録的に今日の一曲

 Squarepusherが率いる謎のバンドShobaleader Oneの楽曲『Journey to Reedham』カッコいい。


Shobaleader One - Journey to Reedham

*1:後者はどっかにPOPとかあったかもだが

*2:降神のMCではない。

© 2014-2017 kikinight All Rights Reserved.